2016年11月9日水曜日

陥没事故の問合せ


<愛読者からの問合せ>
 
今回の地下鉄陥没事故について以下のような質問をいただきました。
 
 
返答は経験による個人的意見です。
 

*地質調査の不足はなかったのですか
 
 A・できる限りの範囲は実施されたと見受けられます。
 
*地質調査(地層調査)は工事前の事前調査だけですか

  A・ 工事受注後も現場技術者が不足があると思えば追加調査を促します。

*工事が長期の場合、再調査は行わないのでしょうか

  A・ 地質調査結果が工事日数に影響することはないと考えます
    短期間で(地質年齢からすると)地質が変化することはありません
 
*地下水層は変化すると思われますがどのような対応をしますか
 
 A・地下水位測定用観測孔を設けて水位の変化を測定します。

*地下水層の変化が有るのであれば、当初の調査を全面的に信用してよいのか疑問です
 
 A・初期測定は設計参考資料です。
   
   地下水位は土地条件、気象により変化します。
 
   海の側であれば海水面(潮の満ち引き)が影響し
   平地であれば渇水期と梅雨時で異なります。
 
   工事着手前の水位が工事進行と共に如何に変化し、どんな影響をあたえるか、
   
   この見極めが大切なのですが、今回の場合短時間の崩落ですので
   
   水位測定結果によって事故予測する時間はなかったように思えます。
 
 
 
(今までの情報による考察)
 
 
作業員は最後まで崩落を防ごうとしていました。
 
そして陥没予測箇所を通行止めし、事故を防ぎました。
 
 
彼らは陥没する場所を予測できた訳です。
 
地上には掘削箇所が解るようにしてあったと理解できます
 
 
 
 
 「ナトム工法」
 
駅舎用拡幅部分(トンネル断面を大きくする)であるがゆえに、ナトム工法を使用せざる
 
負えない箇所のようです。工法選択はいいのですがこの工法で発生する不具合の予知能力
 
足りなかったようです。
 
 
 
 
薬液注入(周辺地層の強度を高め地下水を遮断する)も
 
検討されたことと思いますが、
 
 
「そこまでしなくても掘れるだろ?」
 
 
そんな一言があったか、なかったか・・・・です。
 
 
 
 
薬液注入して事故が発生したとしたら
 
 
違う意味で様々な問題が生じます。
 
 
 
現場技術者は
 
 
薬液注入の大事さを十分知り尽くしています。
 
 
 
 
 
 
 
(一寸先は解らない?)
 
 
トンネルや地下での仕事は
 
掘ってみなけりゃわからないことが
 
沢山あるんだって。
 
だから油断しちゃダメなんだ。
 
 
高いところも怖いけどね
 
 
 



ヤジロベエが手をつなぎます
 
 
 
 
 

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