一人の男が毎日、長靴姿で閉店間際の銀行へ赴く。
決まって50万円ぐらいの現金を懐にいれ銀行をあとにする。
夕方5時過ぎ、彼の机の前には数十人の男達が事務所の外まで列をつくる。
その日の日当を受け取るのである。
明日はないかもしれない。
今日の食い扶持である。
今日の 仕事は辛かった
あとは焼酎を あおるだけ
どうせ どうせ山谷のドヤ住まい
他にやること ありゃしねえ
(日給月給)
一日なんぼの作業員たちが土建業を支えています。
この人たちが本当に物を作っています。
(〇〇殺すにゃ刃物は要らぬ。雨の三日も降ればいい)
雨が降ったら休めるからこそ、この仕事をやめられないと言った人もいました
ひとは 山谷をわるくいう
だけど俺たち いなくなりゃ
ビルも ビルも道路もできゃしねえ
誰も わかっちゃくれねえか
仕事ができないことは
とてもつらい事なのですワン
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