2022年4月13日水曜日

知らぬ間のお別れ

 <野暮用>

夜更けの街をひとり帰途に就くパパ。

家まで徒歩10分ほどに通いなれたお店があるが、

コロナ禍で2年以上もご無沙汰している。

(どうしてるのかな?)

  マスターとママさん 二人だけのお店である。


そっとドアを開けると

 ママさんが客の無いカウンターに立っていた。

 「あれ?ムサパパさん? 暫く~~~~」


 「いやあ コロナ禍で出かける気にもなれず・・・・」

 ご無沙汰を言い訳し、生ビールを頼むが

 このご時世、瓶ビールだけにしたらしい。


 話がすすんで ご主人、つまりマスターが昨年7月

 病気で亡くなっていたことを初めて聞く。


タンシチューとカレーは絶品であった。

何よりも 不義理をしてしまった。


「そう 知らなかったの・・・・」


訃報通知は親族が言いふらすものではない。

街では知り合い同志、口コミが頼りである。

パパの所までは届かなかった。


今一度 シチュー食べたかった。


----- 合 掌 -----



   ネーム入りのボトルが まだ残されていた。

   水割り1杯頂いて、早めに自宅に向かう。

<ついにお一人目>

 知人に感染者が発生しました。

 念のため自治会館もコロナ菌が死滅する

 3日以上の閉館となりました。

家庭内感染が懸念されます

お年寄りが同居されてるご家庭では特に注意が必要です。

パパ、我が家でも注意しようね。

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