<野暮用>
夜更けの街をひとり帰途に就くパパ。
家まで徒歩10分ほどに通いなれたお店があるが、
コロナ禍で2年以上もご無沙汰している。
(どうしてるのかな?)
マスターとママさん 二人だけのお店である。
そっとドアを開けると
ママさんが客の無いカウンターに立っていた。
「あれ?ムサパパさん? 暫く~~~~」
「いやあ コロナ禍で出かける気にもなれず・・・・」
ご無沙汰を言い訳し、生ビールを頼むが
このご時世、瓶ビールだけにしたらしい。
話がすすんで ご主人、つまりマスターが昨年7月
病気で亡くなっていたことを初めて聞く。
タンシチューとカレーは絶品であった。
何よりも 不義理をしてしまった。
「そう 知らなかったの・・・・」
訃報通知は親族が言いふらすものではない。
街では知り合い同志、口コミが頼りである。
パパの所までは届かなかった。
今一度 シチュー食べたかった。
----- 合 掌 -----
ネーム入りのボトルが まだ残されていた。
水割り1杯頂いて、早めに自宅に向かう。
<ついにお一人目>
知人に感染者が発生しました。
念のため自治会館もコロナ菌が死滅する
3日以上の閉館となりました。
家庭内感染が懸念されます
お年寄りが同居されてるご家庭では特に注意が必要です。
パパ、我が家でも注意しようね。
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